こちらの記事で、女性の顔を綺麗にする魔法の呪文を紹介しましたが、これを男性につけても効き目はありません。語彙の意味が女性に対するものの場合は、これを異性に当てはめても反映されてこないばかりか、全体のバランスを崩してしまいます。
There is no specific term used to describe a man’s face shape that is equivalent to the term “heart-shaped face” used for women.
ChatGPTに、男性に対する整った顔の言葉を尋ねてみましたが、女の人の顔は存在する言葉でも男の人の顔には値するものはないということです。
ハンサムではマジックワード?
男性といえば、ハンサム(handsome)という言葉は男性の描写をするときによく使われるものですが、AIでの利用には注意が必要です。
“handsome” is an adjective used to describe a man who is good-looking or attractive in appearance. It can also be used to describe objects or places that are visually pleasing.
特に今回のケースでは、fierce (怖い顔をした)戦士なので怖い顔とハンサムは組み合わせ上あまりよくありません。
a fierce handsome warrior,
このように、handsome をいれても顔は変わらず、かわりに手に何か持っている形、つまり hand(手)some(何か)という解釈をしています。AIには感情がありませんので、前から順番に意味通りのことをただただ実行してゆきます。そのため今まであった指がきえものとくっついたようなdeform(変な形)になっています。
このように相性の悪い単語が並ぶと、AIは素直に見えたものを見えた通りに実行してゆきます。ChatGPTに、このフレーズについて聞いてみると以下の通り、
The phrase “fierce handsome warrior” may sound a bit contradictory, as “handsome” typically connotes a pleasing or attractive appearance, while “fierce” suggests a more intense or aggressive demeanor. However, it is possible to use these words together to create a unique and memorable description of a character or person.
ハンサムは、好印象なもの、魅力的なものを指すのに対し、険しい戦士の顔はハンサムとは相反したイメージということで、あまりよろしくないという結果でした。そして同様によろしくない画像が表示されるようになるということになるわけです。
ちなみにハンサムな人が出てくる呪文はこちらから
整った顔とは?
ハンサムは一般的に紳士的なイメージがあります。また顔の形を描写する時などは、ハンサムよりwell-featuredというような言葉のようが適切です。Well-featuredとは、整ったという意味です。整った顔の定義をみてみると、顔全てのパーツのバランスが取れているということを意味するということだったので、この単語をいれて顔がどれくらい変わるか実験してみました。
A “well-featured” face is typically one that is considered attractive due to its well-proportioned, symmetrical features. This could include traits such as clear skin, well-defined cheekbones, a straight nose, and a balanced jawline.
さらに、女性の方でのもう1つの言い方で V-shaped というのがあったので、これを調べてみると
a V-shaped face is often considered an attractive feature for men. A V-shaped face is characterized by a narrower jawline and a wider forehead, which creates a “V” shape when viewed from the front. This face shape is often associated with a more youthful and athletic appearance, and is considered attractive because it is believed to convey strength and masculinity.
縦ラインがキリッとして男の人で使えそうでしたので、早速テストしてみました。前回と同様同じ画像で同じシードで文字だけ変えて検証することでその言葉が画像にどのような影響を与えているかを比較することができます。
V-shaped faceを追加した場合
a fierce warrior with a V-shaped face
輪郭がかなりはっきりしました。このワードはかなり効き目があるようです。眉間に皺も見えるほどはっきりしてきましたし、髭のボリュームも全く違ってきます。(同じシードを使っているので言葉で調整されている部分を検証しやすくなっています。)
well-featured face を追加した場合
次に、well-featured face を追加してみました。するとかなり縦長のすっきりした印象の男性になりました。冠のような飾り物も追加されより有志という印象が強くなりました。一番左の男性と同じとは思えないほど変化しました。シードを同じ番号で検証しているので、文字列だけでどこがどう変化したかの検証ができます。
このように文字列1つで画像は大きく変わります。非常に繊細で文字の組み合わせを間違えるとたちまち崩れるということもよく起こります。
Faceの単語1つでここまで変わる
上の図では、faceを2回使っています。 well-feacturedのface、さらにV-shapedの方もfaceです。AIにどちらも顔のことですよ。と伝えていることになります。そこで、下のV-shapedのfaceをとったものと比較したところ面白い結果がでました。
左側にはV-shapedとだけ明記したのでAIは、身体の形と認識したことになります。腕の太さが大きく違うことがわかるでしょうか?また身体の向きも太い腕を強調するかのように横向きになってきています。右側は V-shapedはFaceのことだと伝えた形。顔が細長くすっきりした印象の顔です。腕は左の人ほど太くないことがわかります。
facd という4文字1つで絵がこれだけ大きく変わります。描写が細かければ細かいほどAIは正確に描写をしますが、曖昧な場合は独自の判断となるため思い描いているものとは違うものが出てくるというわけです。
この他、 “striking,” “intimidating,” さらには、 “formidable.” という単語を追加することで、顔立ちが大きく変わってきます。
曖昧な表現はダメな例
AIは、感情がありませんので文字列通りの解釈を行います。上のface1単語でこれだけ結果が違うようにたった1単語で大きな違いがでてくるのもAI画像の難しいところでも面白いところでもあります。
例えば、先ほどの画像で a fierce well-featured face warrior で出たのが女性。(同じシードでテストしています。)これは、warrior を定義していないためです。男とも女とも定義しておらず well-featured face という言葉は、男性でも女性にでも使える言葉である為、AIは性別を判断する材料はないため女性を出力したことになります。
しかし、V-shpedという単語を戻すと男性にもどりましたので、V-shapedは身体(多くのケース男性の憧れの身体の形)から男性と判断したと考えられます。
いかがでしたでしょうか?奥が深い深いAIイラスト。語彙力が重要なことは容易に理解できますよね。このような繊細な作業は、正直人間ではほぼ不可能です。言語学者レベルでもなければ容易に細かい描写の呪文には辿り着けません。
そこでPromptyBrainを使うと、AIが完成した呪文をつくってくれるので語彙同士のハーモニーは絶妙。故に高画質な画像が出力できるようになります。
PromptyBrainは、日本語で英語の呪文がつくれますので英語が母国語でない人でも素敵な絵を作ることができます。
PromptyBrainで日本語で英語呪文を作ろう!
PromptyBrainで作った呪文をこちらのリンクから販売しています。こちらのサイトでの販売には、審査があるため厳しい審査を通過した呪文が販売されています。PromptyBrainで作ったものをたくさん出品しておりますので、コピペでちょっと試したいな。と思う方はご利用になってみてください。